
今回の脳番地日記は、テーマ「生きる力」の2回目です。
先月19日は、父の命日で、新潟の空は朝から晴れ渡っていました。器用な義弟が手作りした実家の庭にある小さな展望台から、大佐渡、小佐渡が近くに見えました=写真=。右を向けば、珍しく米山の背後に控える雪山の連山が、寺泊港を越えて蜃気楼(しんきろう)のように見えました。
幼い頃から見てきた地元の風景は、私の生きる力です。小中学生の頃は、自宅の2階から見える弥彦山を学校の宿題の合間に見ても、さほど気分転換になった記憶はありません。しかし実家を離れ、幾多の経験を積み重ねると、いつもの風景は、いつも以上に私を前向きにさせてくれていることに気が付きます。...
残り488文字(全文:788文字)