新潟県病院局は2月12日、県立12病院の2025年度の病院事業会計当初予算案を発表した。純損益の赤字は29億円を見込み、過去最悪の43億円の赤字だった24年度当初予算より14億円縮小。運転資金に当たる「内部留保資金」は当初25年度末に枯渇が予想されたが、経営改革が進み回避できる見通しとなった。ただ、26年度末に内部留保資金が22億円不足する恐れがあり、危機は続く。県病院局は病院の機能や規模の適正化などを一層進めるとしている。

 県立病院の経営危機は、1年前の24年度当初予算案の発表時に表面化。県病院局は「改革推進チーム」を組織し、収支改善に本腰を入れてきた。大規模病院で収益を増やしたほか、20...

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