県が新たな「新潟米基本戦略」の案を示した県農業再生協議会=2月14日、新潟市中央区
県が新たな「新潟米基本戦略」の案を示した県農業再生協議会=2月14日、新潟市中央区

 新潟県は2月14日、2025年から32年までを推進期間とする新たな「新潟米基本戦略」の案を公表した。23年時点で1370億円の米産出額等を、32年に88億円増の1458億円とする目標を掲げた。新潟米の国内シェアを現在の8%台から、9%に目標を引き上げ、輸出量の増加も目指す。

 新潟市中央区で14日に開かれた「県農業再生協議会」で県が説明した。

 これまでの基本的な考え方である「米全体での需要拡大と、生産者所得の最大化のための多様な米づくり」に加え、「担い手によるもうかる水田農業の実現」「食料安全保障の確保、気候変動リスクへの対応」を記した。

 10アール当たり平均3万7千円の所得を、28年には4万...

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