たこ焼きを作る宇都宮郡二さん。1日300個以上焼くという=聖籠町諏訪山
たこ焼きを作る宇都宮郡二さん。1日300個以上焼くという=聖籠町諏訪山

 大阪府出身の宇都宮郡二さん(58)が新潟県聖籠町諏訪山で営むたこ焼き店「にいがたや 大阪たこ焼き」のメニューは、ソース味の「たこ焼き」と、たこ焼きを煎餅で挟んだ「たこせん」の二つだけ。オープンから1年半あまり、本場大阪のたこ焼きが味わえると評判になり、休日は町外からの客も多く訪れる。宇都宮さんは「外も中もふわふわとろとろなのが本場の特徴。できたてを味わってほしい」と話す。

 宇都宮さんは、長年機械メーカーの営業職として大阪で働いていたが、高齢になった妻の直子さん(62)の両親の世話をしようと2022年に聖籠町に移住した。直子さんの実家が専業農家だったこともあり、移住前から農業に興味のあった2人は社会人向けの農学校に通い、農業の基礎や有機農業を学んだ。

 天候などに左右される農業は収入面で不安定な部分もある。...

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