
瓢湖に集うハクチョウの群れ=3月7日午前8時ごろ、阿賀野市水原
瓢湖(新潟県阿賀野市水原)のハクチョウの飛来数が、例年なら北帰行本番のこの時季になっても、なかなか減らない。3月7日の飛来数は5776羽で、例年の数倍から数十倍に当たる。はっきりした原因は分かっておらず、関係者も驚いている。
瓢湖のハクチョウ飛来数は、市民団体「瓢湖の白鳥を守る会」会員らが毎週金曜日の早朝に数えている。同時期の飛来数は2024年が175羽、16〜24年の平均は1067羽だった。
「この時季にこんなに多いのは、いままでに例がない」と、守る会の佐藤巌事務局長(81)は驚く。はっきりした原因は不明だが、佐藤さんは一因として「2月の大雪で田んぼが覆われ、ハクチョウが落ち穂を十分に食べることができず、北帰行の準備が遅れた可能性が考えられる」とする。
瓢湖に近い福島潟(新潟市北区)でも同様の傾向が見られる。水の駅「ビュー福島潟」によると、...
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