
陸軍輸送船「日連丸」の画像(本の森・厚岸情報館提供)
太平洋戦争中に、数百人の新潟県出身者が乗っていたとされる陸軍輸送船「日連丸」が、米潜水艦の攻撃を受け、北海道の釧路沖で沈没してから81年となった3月16日、犠牲者遺族らが東京都千代田区の靖国神社を参拝した。新潟県などの遺族24人が訪れ、犠牲者を追悼し、平和を祈念した。
日連丸は1944年3月16日、千島列島のウルップ島に向け釧路港を出港後、魚雷攻撃を受けた。宮城、福島、新潟の出身者を中心に編成した第42師団の兵士や船員ら約2800人が乗船しており、88年8月14日付の新潟日報によると、本県出身者は300〜400人いたという。撃沈された事実は軍事機密とされ、戦後40年近く明らかにされなかった。...
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