
野生下で今季初めて営巣が確認されたトキのペア=3月17日、佐渡市(環境省提供)
環境省は3月17日、新潟県佐渡市の野生下に生息するトキの営巣を今季初めて確認したと発表した。2025年、繁殖可能な2歳以上のトキは300羽ほどとみており、平年並みの繁殖活動が期待される。
環境省によると、巣を作ったのは、いずれも野生下生まれで、5歳の雌と年齢不詳の雄のペア。3月17日午前6時ごろ、佐和田地区の木の上で2羽が巣を整えている様子が確認された。25年は現時点で平年並みの約130組のペアが確認されていて、繁殖が本格化するにつれて営巣数が増えるとみられる。
環境省佐渡自然保護官事務所の篠﨑さえか首席自然保護官は「もし巣を見つけても近寄らず、静かに優しく見守ってほしい」と呼びかけている。...
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