
卒業証書を手に記念撮影する「麒麟山米づくり大学」2期生ら=阿賀町津川
酒米の田植えから酒の仕込みまでを1年かけて実践的に学ぶ、新潟県阿賀町の麒麟山酒造が開く「麒麟山米づくり大学」2期生の卒業式が麒麟山酒造で行われた。受講生は1年を振り返り、阿賀町の農業と酒造りへの思いを深めていた。
地元に根差した酒米づくりに取り組んでいる麒麟山酒造では、農家の協力を得ながら100%町内産米の酒造りを実現している。一方で、農家の高齢化という問題に直面する中、こうした取り組みを次代につなごうと大学を開いた。2期生には、新潟県内外の20〜30代の男女が参加し、11人が卒業した。
2期生はこれまで、阿賀町の農業と酒造りに関する講義などとともに、農家に宿泊しながら農作業を体験し、田植え...
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