
直江津空襲から77年となり、犠牲者に黙とうをささげる市民ら=4月5日、上越市
上越市直江津地区を襲った新潟県内初の空襲「直江津空襲」から77年となった5日、犠牲者を悼む集会が同市の黒井公園で開かれた。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、出席者は身近な戦争の記憶を風化させまいと、決意を新たにした。
1945年5月5日午前11時過ぎにあった直江津空襲では、米軍機B29が直江津の工場群を標的に7発の爆弾を投下。3人が死亡し、5人が重軽傷を負った。集会は空襲を後世に伝える標柱が完成した91年から、市民団体「直江津空襲と平和を考える会」がほぼ毎年開いている。
集会では、出席した市民ら10人が標柱に黙とうをささげ、平和への思いを訴えた。空襲当時、軍部の報道統制で死傷者の存在が伏せ...
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