
レトロな趣を残しつつ、洋風の空間にも溶け込む品に生まれ変わった桐たんす=田上町田上
桐たんす製造販売、桐の蔵(加茂市神明町2)が、使わなくなったり、傷んだりした古たんすの再生に注力している。「大切な品を使い続けたい」という依頼者の求めに職人が熟練の技で応え、使いやすくモダンな収納家具にリメーク。持続可能な社会に貢献し、伝統工芸の新たな可能性を切り開いてきた。田上町のショールームで5日まで、リメークたんすの「完成発表会」を初開催している。
ショールームにはリメークした8本を展示。傷んだ所を直し、塗装や金具で現代的な雰囲気に一新した。大型のたんすは引き出し部分のみを3段のチェストにアップサイクル。着物を収納していた和たんすはトレー状の衣装盆を取り外し、観音開きの扉にガラスをはめ...
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