今回は、生きる力の中で大事なことの一つに挙げられる「自分の才能の伸ばし方」の話です。

 誰しも才能を伸ばしながら自分らしく生きたい。しかし、当の本人には自分の才能が分かりにくく、他人の指摘で分かる場合があります。何かのスポーツの大会で優秀な成績を収めれば、才能がないとは言えません。しかしこの「人から見える才能」は本当に自分の才能なのか、私は長く自問自答してきました。

 私は小学校3年生の頃から、速く走り遠くに跳ぶ身体能力、誰にも負けない俊敏性に憧れてトレーニングを始めました。12歳の頃、道場に通ったことがないのに講道館の柔道初段を取り、中学時代はバスケ部に所属し、陸上の県大会で優勝しました。しか...

残り497文字(全文:797文字)