
佐野孫右衛門の顕彰碑。釧路港から少し入った住宅街の一角に佐野碑園はある=2月中旬、北海道釧路市南大通8(写真映像部・佐藤将志)
長期企画「碧のシグナル」の第4シリーズ「寺泊で生きていく」は長岡市寺泊地域に密着しました。今回は第4シリーズの番外編として、北海道釧路市の水産業の礎を築いた寺泊出身の佐野家に焦点を当てます。また、曽祖父が新潟県北蒲原郡出身という釧路市長の鶴間秀典さんに漁業の現状などを聞きました。
全国主要港の水揚げ量で、2023、24年に連続トップだった北海道東部の釧路港。釧路市内の港周辺には加工業者も立ち並ぶ。礎を築いたといわれるのが、4代目の孫右衛門(1841〜89年)を筆頭とした佐野家だ。回船業を営んでいた一族のルーツは長岡市寺泊地域にある。釧路を訪れ、足跡に触れた。
釧路港に近い「佐野碑園」には大人...
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