
下請法違反で勧告を受けたコロナ本社=17日、三条市
暖房・住設機器大手のコロナ(三条市)が17日、公正取引委員会から下請法違反で勧告を受けた。発注を行わない金型を、長期にわたり下請け企業に無償で保管させていた。新潟県内のある下請け業者は「長年の習慣だった」と打ち明ける。国は近年、下請けにとって負担となる金型保管のルールを厳格化。全国的に同様の勧告が相次いでおり、新潟県内の製造現場も不適切な商習慣の見直しを迫られている。
コロナの金型を保管していたのは新潟県内17社を含む33社。このうち県内の1社は「長年の習慣で、ここ数年で負担感が増えたというものでもない」と、当たり前のこととして受け入れてきた。ただ、長期にわ...
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