倉庫内に積まれた政府備蓄米＝２月、埼玉県内
政府が備蓄米放出を始めてから１カ月近くとなった。一部スーパーなど市場にも出回り始めているが、平均価格は最高を更新。政府は７月ごろまで毎月放出すると決めたが、沈静化は見通せない。県産米を取り扱うコメ流通業者の間では、高値水準は当面続くとの見方が広がっている。（報道部・山本司）
政府が備蓄米放出に踏み切ったことで、波及効果として県産コシヒカリなど銘柄米の価格も下落するとみられていた。しかし農林水産省が１４日発表したコメ５キロ当たりの平均価格は、データ集計を始めた２０２２年３月以降の最高値を更新した。
要因の一つとして指摘されるのは、ＪＡ全農県本部（新潟市西区）が２５年産の仮渡し金の「最低保証価格...
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