
ゾルやゲル状のワークを形崩れせずすくい取り、移動できる古川機工のスイットル
国内外で活躍している製品と生み出す技術。身近にありながら、地域を越え、広く社会を支えている企業は多い。人口減少、若者の流出が課題となっている今、新企画「誇るモノワザ」は、新潟県の地元企業の力を改めて見つめ直す。
ケチャップのようなゾルやゲル状のワーク(加工物)を形崩れせずにすくい上げ、そのままの形を保って移し替える。一見不可能と思えることを実現したのは、長岡市滝谷町の古川機工が開発した技術「スイットル」だ。画期的な技術として、全国の製造現場に導入されている。人手不足が進む昨今、注目はさらに高まっている。
古川機工は1983年に古川寛康会長(77)が創業した。主に食品メーカーの依頼を受けて、製...
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