全国各地で活躍している小片鉄工のボイラー=小千谷市西中
全国各地で活躍している小片鉄工のボイラー=小千谷市西中

 国内外で活躍している製品と生み出す技術。身近にありながら、地域を越え、広く社会を支えている企業は多い。人口減少、若者の流出が課題となっている今、新企画「誇るモノワザ」は、新潟県の地元企業の力を改めて見つめ直す。

 ボイラーは、発生する蒸気によってさまざまな産業機器の熱源となり、生産現場の効率化に貢献している。国内有数のボイラーメーカーである小千谷市西中の小片(おがた)鉄工は、設計から製造、設置、修理まで一貫した「ワンストップサービス」ができることを強みにし、全国から支持を得ている。

 1959年に創業し、重油バーナーの製造を開始。74年にボイラーの製造・販売を始め、現在は年間約200台を全国各地に出荷している。

 ボイラーは筒状の胴体の中に多数のパイプが据え付けられ、バーナーの炎が発する熱でパイプの中の水を蒸気にする。ボイラーから出る蒸気は150度から160度となり、200リットルの冷水なら...

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