
着物の生地を再利用したクッション、掛け軸、簡易着物。長岡市の桜雅が新たな使い道を生み出す事業を始めた=新潟市中央区のインテリア店「フィンチアンドホーム」
廃棄される着物に新たな価値を吹き込もうと、長岡市川崎町の「桜雅(おうが)」が、掛け軸やクッションなどに再利用する事業を始めた。着物ならではの色彩や模様を生かし、空間のコーディネートやアクセントとしての活用を提案。簡単に着用できる着物も開発した。インバウンド(訪日客)対応に力を入れている店舗や、宿泊施設などでの取り扱いを目指す。
代表取締役の千原実千代さん(56)は、母親が踊りの師範代を務めていたことから、着物が身近な存在だった。長岡市中心部で30年余り飲食店を営んでおり、来客から「家屋の解体で着物がそのまま廃棄される」「遺品整理をしても、もらい手がない」といった話も聞いていた。そこで事業を思...
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