
新潟市の市立中学校で昨年10月、男子生徒が同級生にいすを引かれて転倒し、けがを負った。今も体に痛みがあり、生活にも支障が出ている。こうした事例は各地で相次いでおり、軽はずみな行為が、骨折や下半身まひなど重大な結果を引き起こすことがある。過去に被害を受けた人や医師に危険性と注意点を聞いた。
「背中と腰に異常な激痛が走った」。岐阜県の車いすバスケットボールチーム「岐阜SHINE(シャイン)」の山田雄也選手(29)は、高校3年だった2014年を振り返る。
教室で座ろうとした際、後ろの女子生徒がふざけていすを引いた。机の角で背中を強く打ち、床に尻から転倒。脊髄を損傷し、...
残り875文字(全文:1186文字)