佐渡の海洋深層水を利用したウニの養殖=佐渡市多田
佐渡の海洋深層水を利用したウニの養殖=佐渡市多田

 貿易や農林水産業などを手がける「CODE」(福岡県)の支店「佐渡シーファーム」(窪田)は昨年、北海道外で初めてのエゾバフンウニ養殖に成功した。佐渡沖の海洋深層水を使った施設で、地元のおけさ柿の皮などを餌に8万匹を養殖し、「金山雲丹(うに)」として島内外の高級レストランなどに出荷。同社は5年で10倍以上の生産拡大を掲げており、支店の須藤由彦会長は「佐渡の環境を生かして育てたウニを大量かつ安定的に養殖したい」としている。

 エゾバフンウニは北海道の高級ブランドにもなっている。海水温の変化に敏感で、これまでは道外での養殖は不可能とされていた。

 そこで、同支店は1年を通して3・5度前後に保たれる海洋...

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