さんしん地域経済研究所(三条信用金庫)は3月の三条・燕地区産業経済動向をまとめた。地場産業は方向性の判断が難しい状況が続いている。原材料費が断続的に上昇、人件費対応も避けられないことから、適正な価格転嫁に至っていない。自動車部品や輸出関連企業があることから、間接的だが、米の追加関税による影響を懸念する声が聞かれる。

 金物卸は冬物の動きが悪く、依然として住宅新築案件は低調。金属加工は中国経済停滞の影響などで受注が減少している。

 利器工匠具は農機具関連の需要が高まっている。プラスチック製品は家庭用雑貨、産業用機械関連が安定。金型は取引先の内製化が進み、受注に支障を来したケースがあった。

 金属洋食...

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