新潟市民病院
新潟市民病院

 新潟市が運営する新潟市民病院は10日、2024年度決算の純損益が実質過去最大の16億円の赤字となり、初の債務超過となったと発表した。入院や外来の収益が増えた一方、新型コロナウイルス関連の補助金の終了や給与費の増加が影響し、前年度から赤字額が約9億円拡大した。公立病院の経営が厳しさを増す中、新潟市民病院も経営改善が急務となっている。

 事業収益は273億9千万円で、前年度比5億7千万円減少した。入院単価の上昇や外来患者数の増加で医業収益は増えた半面、新型ウイルスの病床確保に伴う補助金の交付が終了したことが響いた。

 事業費用は職員の給与費や光熱費が増えた影響で、前年度比3億2千万円増の289億9千...

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