2人が生々しい記憶を語った長岡空襲の体験を聞く会=長岡市城内町2
2人が生々しい記憶を語った長岡空襲の体験を聞く会=長岡市城内町2

 1945年8月1日の長岡空襲の体験を聞く会が、長岡市城内町2の長岡戦災資料館で開かれた。焼夷(しょうい)弾が降り注ぐ街の中を逃げ延びた2人が、体験を語った。市民ら30人が聞き入り、戦争の悲惨さと平和の尊さを実感していた。

 長岡空襲の惨禍を次世代に伝えようと、戦災資料館が2003年から開いている。今年は7日にあり、長岡市山田1の萩原良彦さん(85)と、長岡市千手3の今泉恭子さん(85)が語り部を務めた。

 当時5歳で、信濃川右岸の長生橋付近に住んでいた萩原さんは、焼夷弾が「ヒューンヒューン」と雨あられのように注ぐ中、家族で平潟神社の防空壕(ごう)へ避難しようとした。しかし、父が「街中は火の海だ」...

残り300文字(全文:600文字)