1937年ごろに撮影された「深才在郷分会才津班」の集合写真。後列左から4人目が遠藤松雄さん
1937年ごろに撮影された「深才在郷分会才津班」の集合写真。後列左から4人目が遠藤松雄さん

 戦争支援の行事などを担った「帝国在郷軍人会」の三島郡深才(しんさい)村(現長岡市)の分会が、1931年に発足した際の資料が、長岡市幸町2の市科学博物館で22日まで展示されている。在郷軍人会に関する資料の多くは戦後に処分されており、戦時下に向かう中での地方の様子を伝える数少ない資料だ。

 深才村は54年に長岡市へ編入。平成の大合併前の旧長岡市域では南西部に位置する。

 資料は、長岡市本町2で鍼灸(しんきゅう)院を営んでいた故遠藤幸男さんが生前、深才地域の実家で発見し、昨年5月に寄贈を申し出た。幸男さんは12月に78歳で他界した。父の松雄さんは、分会設立時に中心となり、後に分会長を務めた人物だった。...

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