
親子連れらが日和山浜で行ったビーチクリーン=14日、新潟市中央区
海や川を見つめてきた長期企画「碧のシグナル」。最終シリーズの連載「あすへの水脈筋(みおすじ)」は、漁業や環境の今後を展望します。(8回続きの4)
「このまま対策を取らなければ、海洋に漂うプラスチックごみの重量は2050年までに魚の重量を上回る」。16年1月、世界経済フォーラムなどが年次総会に合わせてまとめた報告書。プラスチックごみは年間800万トンが海洋に出ていると試算した上で、こう警告した。
さらに最近はマイクロプラスチックの問題も浮上。紫外線や波で細分化された物のほか、化粧品や衣類にも含まれ、環境や生態系に対する影響が指摘される。
海洋プラスチック問題に詳しい九州大教授の磯辺篤彦さん(6...
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