
戦後80年を特集した「阿賀路」第63集の表紙
東蒲原郡の郷土史を研究する阿賀路の会が会誌「阿賀路」第63集を発刊した。戦後80年を特集し、手記や当時の暮らしについての聞き取りなどが掲載されている。
手記は阿賀町のシベリア抑留者が書き残した。1944年2月に臨時召集された後、択捉島やシベリアで抑留され、49年12月に帰国するまでの日々をつづっている。収容所での生活や同郷人との出会いなどのほか、収容所内外でのロシア人とのやりとりやエピソードが記されている。
阿賀町在住の高齢者の聞き取りでは、戦中戦後の暮らしや子どものころの思い出などを語ってもらっており、当時の生活を浮き彫りにしている。
今年3月に101歳で亡くなった医師で俳人の蒲原宏さんが...
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