
戦時中の事実を語り継ぐことの重要性を訴えるPOW研究会の高田ミネさん=阿賀町鹿瀬
戦時中に阿賀町の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場にあった捕虜収容所についての講演会が、町公民館で開かれた。戦後80年を迎え、多くの戦争体験者が亡くなり記憶が薄れる中、参加者たちはあらためて平和への思いを胸に刻んだ。
東蒲原郡の郷土史を研究する「阿賀路の会」が主催し、8日に行われた。講師は、阿賀町出身で捕虜収容所について研究している「POW研究会」の高田ミネさん=千葉市在住=が務めた。
鹿瀬の捕虜収容所は1944年4月に東京俘虜(ふりょ)収容所第16派遣所として開設され、英国人50人と米国人50人が移送された。その後も英国人やオランダ人が移送された。45年8月には第16分所に...
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