
身の回りにあふれるプラスチック。主に石油を原料にしているため、地球温暖化など環境に与える影響が問題となっている。最近は環境負荷を低減するため、植物を原料に用いるなどした「バイオプラスチック」が注目されている。新潟市のごみ袋には「お米(資源米)を原料の一部に使用しています」とある。子どものために買ったおもちゃもコメが使われていた。こうした取り組みには新潟県ゆかりの企業も関わっている。環境に優しいプラスチック作りの現場を訪ねた。
(東京支社・斎藤了一)
非食用米とプラスチックを混ぜ合わせ…粒状のペレットに
福島県の製造工場に密着
新潟市の指定ごみ袋の素材「お米のプラスチック」は、福島県浪江町で作られている。6月下旬、JR浪江駅から車で10分ほどの工場を訪ねた。
工場敷地内に...
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