さまざまな形の三角点

 国土交通省国土地理院発行の地図には「△」の中に「・」を配した記号が載っている。測量などの基準点となる三角点である。記号に添えて表記される数字は標高だ。そういえば、山に登ると頂上などに三角点があるのを目にする。ことし4月、標高の測定モデルが改められ、新潟県をはじめ各地の山の標高が変更されたのは記憶に新しい。ただ、三角点は「高さ」ではなく緯度・経度、つまり「位置」を示すものという。一体、三角点とは何だろう。山や標高との関係は。各地を巡りナゾを探った。

(報道部・高橋央樹)

県内の設置地点を巡り…三角点にはどんな形がある?

マニア垂涎のスポットも…

 新潟市の信濃川河口周辺はゼロメートル地帯を含む低地だ。そんな地域にありながら、地図上に「16・3メートル」という、周囲よりも高...

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