1945(昭和20)年の長岡空襲から、8月1日で80年を迎える。前月に投下された模擬原爆と合わせ、判明しているだけで1489人が亡くなった。長岡市城内町2の長岡戦災資料館に収められている犠牲者の遺影は、命の重みを無言で訴える。一人一人が確かに生き、かけがえのない人生があった。今年も遺族に思いを語ってもらった。戦争の悲惨さや平和の尊さを改めて伝えたい。(2回続きの1)

 「父の人生を思うと、よく立ち上がって、生き抜いてきたなって」。長岡市与板町与板の佐々木フサ子さん(77)の父、宮行雄さんは、...

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