庭の草木に水やりをする時は、長袖、長ズボンが定番だ。肌が出る顔や首には虫よけスプレーをシュッ。蚊取り線香もたき、いざ出陣だ。それでも家に戻ったころ、猛烈なかゆみとともに、蚊に食われていたと気付くことが多い
▼ところが7月に入ったあたりからほぼ刺されなくなった。どうしてだろう。不思議に思い、蚊取り線香などを製造する大日本除虫菊のホームぺージで「ウルトラがいちゅう大百科」を見た
▼それによると、蚊が最も快適に動ける温度は27度前後。蚊の幼虫のボウフラは、雨よけシートのくぼみや、ペットボトルのキャップなどにできる小さな水たまりでも育つという
▼連日30度を大きく超える猛暑が続き、県内ではまとまった雨がほとんど降っていない。この環境は、蚊にとっても酷ということか。買いだめしたかゆみ止めの出番がないのはいいのだが、高温少雨で参っているのは人間ばかりではないようだ。家庭菜園のキュウリも育ちが悪い
▼夏休みが始まった。気温が上がる前、午前6時半のラジオ体操に近所の子供が1人、また1人、集まってくる。筆者が子供の頃は、ラジオ体操で会う友達と遊ぶ約束を取り付けては、毎日のようにプールへ通った
▼せっかくの夏休みだ。子供たちには海や山で元気に遊び回ってほしい。しかしこの暑さでは外遊びにも危険が伴い、子供たちが心配になる。もう少し気温が下がってくれないか。涼しくなると蚊も元気を取り戻して、しつこくなるのは、痛しかゆしだけれど。