広島市で被爆した父母や祖父の体験を基に戦争の悲惨さを語る西澤慶子さん=新潟市北区
広島市で被爆した父母や祖父の体験を基に戦争の悲惨さを語る西澤慶子さん=新潟市北区

 戦後80年となり戦争を経験した語り部が減る中、県内で原爆被害の実相を次世代に伝えようと奮闘している人がいる。両親が広島市で被爆した被爆2世で、県原爆被害者の会事務局長の西澤慶子さん(68)=胎内市=。昨年から講演に力を入れるが、核を容認するかのような言説が国内でも出てきていることに胸を痛める。「どうすれば核兵器の恐ろしさが伝わるのか」と悩みながら活動を続ける。

 「原爆の光が体を貫き、衣服の腹部と背中には穴が開いていた」。...

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