新潟日報の報道部があるメディアシップの17階。知る者は少ないが、書棚の一番奥にひっそりと、DVDの束が積んである。そこにはテレビも普及していない時代、16ミリフィルムで撮影された「ニュース映画」の数々が記録されていたー。「昭和100年」の節目の年に、懐かしき日々をお見せしたい。(随時掲載・第1回無料公開中)
新潟まつり 1959(昭和34)年
新潟まつりは1955(昭和30)年に第1回が行われた。5年目とみられるまつりの映像を見つけた。住吉祭、商工祭、川開き、開港記念祭の4つが一つになったのが新潟まつり。この頃は8月下旬に行われていた。空の上からまつりを見下ろす遊覧飛行は10分で1100円。当時としては高額だった。ちなみにトキエアが長岡花火で実施した遊覧飛行は1人3万円前後。
新潟まつりの映像はもう1本あった。
賑わう新潟まつり 1962(昭和37)年
行列に参加した当時の県知事は塚田十一郎氏、新潟市長は渡辺浩太郎氏だった。さまざまな山車のパレードを見るため、20万人が沿道を埋めたという。華やかさの中に、古き良き時代の感覚もにじむ。それでいて、花火を楽しむ観衆の表情は今と変わらないようにも見える。1巡目の新潟国体が2年後に迫っていた。