長岡空襲で犠牲になった父の遺影を飾り、空襲体験を話した羽賀勝一さん=長岡市城内町2
長岡空襲で犠牲になった父の遺影を飾り、空襲体験を話した羽賀勝一さん=長岡市城内町2

 1945年8月1日の長岡空襲から80年を迎え、空襲体験者が高齢化する中、長岡市の長岡戦災資料館は、空襲犠牲者の遺族や体験者の家族、記憶こそないものの幼い頃に空襲に遭った人に向けて、語りの活動への参加を呼びかけている。親やきょうだいの空襲体験談や残した手記などを基に、出前講座や催しで、若い世代にリアルな証言を伝えてほしいと求めている。

 長岡空襲で父を亡くした羽賀勝一さん(82)は7月中旬、戦災資料館で初めて語り部として登壇した。空襲時は2歳8カ月。「全く記憶になく、父のことも分かりませんが」と前置きし、「父はうちの焼け跡の前で、焼夷(しょうい)弾の直撃を受けて即死状態だったそうです」。母や親戚...

残り927文字(全文:1227文字)