
「新潟県満蒙開拓移民研究データブック」を自費出版した高橋健男さん=見附市片桐町
戦時中に新潟県から旧満州(現中国東北部)に渡った移民の歴史を研究する見附市の元教員高橋健男さん(79)が、20年に及ぶ調査活動の成果を書籍にまとめた「新潟県満蒙開拓移民研究データブック」を自費出版した。全国各地で収集した膨大な資料や新聞記事、当事者の声などを基に解説を加え、新潟県開拓団の実相をあぶり出した。高橋さんは「今では得られない亡き人々の証言や散逸した資料も盛り込んだ。次世代の人たちの今後の研究に役立ててほしい」と語る。
今回刊行したデータブックは自身12冊目の著書。2010年発刊の「新潟県満州開拓史」の姉妹版としてサイズなどを似た形にした。
大きく3部構成になっていて、...
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