この地球に暮らす人類以外にも、宇宙のどこかに知的生命体が存在するだろうか。銀河系の中にある地球外文明の数を推定する数式がある。提唱した天文学者にちなみ「ドレイクの方程式」と呼ばれる
▼「銀河系で毎年誕生する星の数」「惑星系を持つ星の割合」といった要素を掛け合わせて算出する。「宇宙に誕生した生物が文明を持つまでに進化する割合」など、確定的な数字が求めにくい項目もあるので、数式の答えは研究者によって大きく開きがある。ドレイクは1961年の時点で答えを10と割り出した
▼未確認飛行物体(UFO)といえば宇宙人の乗り物というイメージがつきまとう。UFOで地球を訪れる生命体は存在するのか。米議会の情報特別委員会の小委員会は、UFOについての公聴会を開いた。すぐには特定できない空中の物体と遭遇したとの報告が、米軍などからいくつもあるという
▼正体が分からないからUFOなのであって、宇宙人の乗り物とは限らない。米CNNテレビは、米政府がこうした現象の解明に取り組む背景には、ロシアや中国が知られざる次世代技術を開発している可能性に対する懸念があると伝えた
▼ロシアが侵攻したウクライナで実戦投入されているドローン兵器も一昔前ならUFOに分類された可能性もある。今回の戦争を経て、各国は次世代の飛行兵器の開発に一層力を入れるのかもしれない
▼もしもUFOに乗る宇宙人がいるとしたら。戦火のやまない地球の姿をどう見ているだろう。