
内野町遺族会が建立した忠魂碑。遺族が訪れ、戦没者の冥福を祈った=13日、新潟市西区
多くの国民、県民が犠牲となった先の大戦は、15日で終戦から80年となった。戦禍の記憶をどう継承するかが問われる中で、各地域で民間によって建立された戦没者慰霊碑の維持が課題になっている。管理してきた地元遺族会などが解散し、戦没者の妻子ら近い親族が減りゆくものの、担い手の確保が進んでいない。将来的な管理などを見据え、関係者らは「慰霊碑は歴史の生きた資料。まずは関心を持ってほしい」と呼びかける。
13日朝、新潟市西区内野山手2の新川沿いにある忠魂碑では、住民ら10人が集まり、読経とともに戦没者の冥福を祈った。父親が戦死した地元の渡辺和幸さん(81)は「管理するのが大変。来年のことは分からない」と明...
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