「財界の顔」だった新浪剛史氏がサントリーホールディングス(HD)の会長を辞任し、その理由が違法の疑いがあるサプリメント購入で警察の捜査対象になっていたとのニュースは経済界に大きな波紋を広げた。新浪氏は「法律は犯していない」と訴えているが、サントリーは「捜査の結果を待つまでもなく会長の要職に堪えない」と切った。

 問題のサプリは日本でも販売されているが、特定成分の含有量によって取り締まりの対象になる。新浪氏は、代表幹事を務める経済同友会の3日の記者会見で「警察に事情を聴かれた社長や会長は辞めなければいけないのか。そんなことはあってはならない」と主張したものの、新浪氏の手に渡る可能性があったサプリ...

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