アニメ映画監督の富野由悠季さん
アニメ映画監督の富野由悠季さん
アニメ映画監督の富野由悠季さん

 アニメ「機動戦士ガンダム」で総監督を務め、宇宙を舞台にした戦争に巻き込まれた少年少女たちの人間ドラマを描いた富野由悠季監督が、戦後80年に際しインタビューに答えた。平和を守るために大切なのは「戦争を始めないこと」だという―。(聞き手 共同通信=高坂真喜子)

 僕は1941年に神奈川県小田原市で生まれました。小さかったので戦争のことはあまり覚えていませんが、近くに焼夷弾が落ちた時の音と火事の色をありありと覚えています。

 ―富野監督は「機動戦士ガンダム」など、多くの作品を手がけてきました。

 アニメ制作の仕事をする中で、SFの戦記物を創作してきました。宇宙人を「敵」にすることが多かったのですが、79...

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