
記者会見する女子サッカー2部リーグ「ディオッサ出雲FC」(左2人目から)ラウラ・スペナザットさんとフェへ・タイスさん(当時)=2024年11月6日、島根県出雲市
スポーツに関わる人々の人権を尊重し、暴力や虐待から守る取り組みとして「セーフスポーツ」という考えが広がっている。そんな中、現場で起きているのは、選手や指導者の間で、守るべき規律や規範の「理解のずれ」が生じる事態だ。
女子サッカー2部リーグに所属する「ディオッサ出雲FC」(島根県出雲市)では、所属していたブラジル人選手2人が昨年11月、日本人監督からセクハラを受けたと記者会見で公表した。
しかし、監督は、セクハラとされたポルトガル語の発言は「『やっちゃった、くそ』等の意味と認識していた」「スラングとして口にした」などと主張したとされ、日本サッカー協会(JFA)は今年4月に、「(監督に)懲罰を科...
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