記者会見する女子サッカー2部リーグ「ディオッサ出雲FC」(左2人目から)ラウラ・スペナザットさんとフェへ・タイスさん(当時)=2024年11月6日、島根県出雲市
記者会見する女子サッカー2部リーグ「ディオッサ出雲FC」(左2人目から)ラウラ・スペナザットさんとフェへ・タイスさん(当時)=2024年11月6日、島根県出雲市
記者会見する女子サッカー2部リーグ「ディオッサ出雲FC」の運営法人の担当者ら=2024年11月6日、島根県出雲市
共同通信の取材に対し「問題が早く解決することを願っています」と話した女子サッカー選手のラウラ・スペナザットさん(左)とフェヘ・タイスさん=2024年11月21日、島根県出雲市
記者会見するディオッサ出雲FCの運営法人の担当者と弁護士=5月14日、島根県出雲市
日本スポーツ協会の「NO!スポハラ」活動のロゴマーク
中京大の來田享子教授

 スポーツに関わる人々の人権を尊重し、暴力や虐待から守る取り組みとして「セーフスポーツ」という考えが広がっている。そんな中、現場で起きているのは、選手や指導者の間で、守るべき規律や規範の「理解のずれ」が生じる事態だ。

 女子サッカー2部リーグに所属する「ディオッサ出雲FC」(島根県出雲市)では、所属していたブラジル人選手2人が昨年11月、日本人監督からセクハラを受けたと記者会見で公表した。

 しかし、監督は、セクハラとされたポルトガル語の発言は「『やっちゃった、くそ』等の意味と認識していた」「スラングとして口にした」などと主張したとされ、日本サッカー協会(JFA)は今年4月に、「(監督に)懲罰を科...

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