イスラム教の礼拝所「モスク」の設立に奔走したインドネシア出身の看護師マユミ・セティアワティさん
 イスラム教の礼拝所「モスク」の設立に奔走したインドネシア出身の看護師マユミ・セティアワティさん
 高知市で新たに開設された5階建てビルのモスク=7月
 モスク内で祈りをささげるイスラム教徒の男性たち=7月、高知市
 モスク内で祈りをささげるインドネシアから来日したイスラム教徒の女性たち=7月、高知市
 モスク内で談笑するマユミ・セティアワティさん(左端)らインドネシアから来日したイスラム教徒の女性たち=7月、高知市

 7月の参院選で、在留外国人政策が争点の一つになった。参政党が「日本人ファースト」を打ち出して議席を大きく伸ばし、「規制か共生か」は国会だけでなく、交流サイト(SNS)などで今も議論が続く。

 そんな中、高知市の病院で看護師として働くインドネシア人のマユミ・セティアワティさん(32)が、イスラム教の礼拝所「モスク」の運営に奔走している。昨年11月、市中心部の観光名所「はりまや橋」に近い5階建てビルを1棟丸ごと使って誕生したモスク。その設立の中心を担った女性だ。

 高知県は都道府県別の高齢化率が全国2位で、外国人材の受け入れが進む。だがマユミさんはモスクの立ち上げを通じて、外国人や異文化に向けられる...

残り2386文字(全文:2686文字)