米国の保守系政治活動家が射殺された事件で拘束されたタイラー・ロビンソン容疑者(ユタ州知事室提供・AP=共同)
 米国の保守系政治活動家が射殺された事件で拘束されたタイラー・ロビンソン容疑者(ユタ州知事室提供・AP=共同)

 皮肉としか言いようがない。米西部ユタ州で9月10日、トランプ大統領に近い保守派の政治活動家チャーリー・カーク氏(31)を銃殺したとして訴追されたタイラー・ロビンソン容疑者(22)だ。犯行前、カーク氏が「憎しみを広めている」と話していたという。

 女性に性転換中の交際相手と同居し、LGBTQ(性的少数者)の権利を擁護していたとされる。反LGBTQなど保守的なカーク氏の主張に反発し「話し合いでは解決しない憎しみもある」と語っていた。

 だが、人を殺すという非道行為自体が「憎しみを広めている」のは否めない。トランプ氏は「われわれは狂った極左グループと対峙している」と述べ、進歩的な団体やメディアへの圧力...

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