地場産の新鮮な食材や手作り感あふれる総菜、その店でしか買えないオリジナルの品々…。地元に密着したローカルスーパーは、大手にはない個性と魅力がある。厳しい経営環境に置かれながらも「地域の台所」として愛され続ける下越地域の店を紹介する。

サケのガラ入り昆布巻きなど、さまざまな総菜が並ぶ「生鮮の杜キッド」の総菜コーナー=阿賀野市保田

 国道49号沿いの好立地にある食品スーパー「生鮮の杜(もり)キッド」(阿賀野市保田)は、東に五頭連峰、西に阿賀野川を望む。地域の食文化と商品の鮮度を大切にしつつ、家庭の食卓を彩る食材を提供している。

 開店は1992年。当時、近隣エリアで大型スーパーの出店計画があり、地元商店街から客足が流れてしまう恐れがあった。そこで若手店主らが...

残り620文字(全文:901文字)