地場産の新鮮な食材や手作り感あふれる総菜、その店でしか買えないオリジナルの品々…。地元に密着したローカルスーパーは、大手にはない個性と魅力がある。厳しい経営環境に置かれながらも「地域の台所」として愛され続ける下越地域の店を紹介する。

地場産野菜や全国から取り寄せた商品が並ぶスーパーいまがわ紫雲寺店=新発田市稲荷岡

 「今日もありがとうございます」。商品を並べる店長と常連客がいつものようにあいさつを交わす-。新発田市稲荷岡の「スーパーいまがわ」紫雲寺店では見慣れた光景だ。

 「本当に良い商品を提供したい」という店長の今川和明さん(63)の思いから、店頭には群馬県の名店のモツ煮込みや山形県の銘菓の「バターどら焼き」など、実際に食べて「おいしい」と思った全国各地の珍しい商品が並ぶ。...

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