地場産の新鮮な食材や手作り感あふれる総菜、その店でしか買えないオリジナルの品々…。地元に密着したローカルスーパーは、大手にはない個性と魅力がある。厳しい経営環境に置かれながらも「地域の台所」として愛され続ける下越地域の店を紹介する。

阿賀野市山崎の「食鮮館 名古屋」。約250平方メートルの店舗に約6000の品をそろえる。休みは元日と翌2日だけ。笹神地区の老舗スーパーとして地域の暮らしを支えている。
「地元に支えられてここまで来ることができた」。取締役の山田尚さん(60)は振り返る。
初代の渡邉秀三郎さんが養豚業を営んでいた関係で、1960年に名古屋精肉店を開いた。「名古屋」は秀三郎さんが名古...
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