
木村緋紗子さんの被爆体験を描いた絵と川崎あすかさん
戦争の惨禍の記憶を伝えなければ―。太平洋戦争終結から80年。当事者の高齢化が進む中、原爆や空襲、戦地の実相に耳を傾け、記録し、平和への願いを受け継ごうと、各地で奔走する人たちがいる。
1歳の時に被爆した東京都青梅市の木村一茂(きむら・かずしげ)さん(81)は自らに記憶がなくても、両親の体験を証言している。東京の大学生、川崎あすか(かわさき・あすか)さん(22)は被爆者の体験を聞き取って絵にした。(共同通信=黒木和磨、兼次亜衣子)
▽両親が見た原爆の惨状―1歳で被爆し、証言活動する東京都青梅市の木村一茂(きむら・かずしげ)さん(81)
1945年8月6日、広島市の爆心地から2・5キロの自宅で被爆...
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