
堤防工事に先立ち、カニを捕獲する新潟明訓高校生物部の生徒たち=新潟市東区松浜町
新潟市東区の阿賀野川河口近くの左岸堤防で、県と市の準絶滅危惧種に指定されているカニ2種類と巣穴が見つかった。巣穴は直径数センチ、深さは1メートルに達し、堤防の安全性が懸念されるとして、管理する北陸地方整備局阿賀野川河川事務所が対策工事に着手。作業に先立ち、新潟明訓高校(江南区)生物部による、カニの「引っ越し作戦」が展開された。
見つかったのはクロベンケイガニとアカテガニ。いずれも体長4センチほどで、前者は体が黒っぽく足に硬い毛が生えており、後者は赤いハサミが特徴。近年、環境の変化により...
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