インタビューに答える作家の深沢潮さん
 インタビューに答える作家の深沢潮さん
 週刊新潮のコラム巡る経過
 インタビューに答える作家の深沢潮さん
 インタビューに答える作家の深沢潮さん
 インタビューに答える作家の深沢潮さん

 外国にルーツのある人への差別的なコラムが「週刊新潮」に掲載された問題で、名指しされた作家の深沢潮さんが、新潮社との出版契約を解消する事態となった。これまでの経緯や、怒りの声を上げたことへの思いについて、深沢さんに話を聞いた。

   ×  ×

 ―新潮社からは、デビュー作「ハンサラン愛する人びと」(後に「縁を結うひと」に改題)などを出版していました。

 「お世話になった出版界の老舗だけに、残念な気持ちです。しかし、問題が起きてから約2カ月のやりとりで、心身が消耗してしまいました」

 「対外的には謝罪を表明しても、差別や人権侵害への認識についての見解は示さず、嵐が過ぎ去るのを待つような対応でした。本質的...

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