会談のため米アラスカ州アンカレジのエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地に到着し、握手するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ大統領=8月15日(ロイター=共同)
 会談のため米アラスカ州アンカレジのエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地に到着し、握手するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ大統領=8月15日(ロイター=共同)
 ドミトリー・トレーニンさん
 米ホワイトハウスで行われたウクライナのゼレンスキー大統領(手前左)や欧州首脳との拡大会合で話すトランプ大統領(奥右)。奥左からは英国のスターマー首相、フランスのマクロン大統領=8月18日(AP=共同)
 ロシア無人機の撃墜で、損傷した住宅を調べるポーランド軍兵士=9月10日、ポーランド東部(ロイター=共同)
 ポーランド東部に落下した無人機=9月10日(Dariusz Stefaniuk提供、ロイター=共同)
 スウェーデン軍が9月19日に公開した画像。エストニア領空の侵犯に関与したロシア軍のミグ31戦闘機で、ロシア機がエストニア領空を離れた後、バルト海上空で撮影されたとしている(スウェーデン軍提供・ロイター=共同)

 8月に米アラスカ州アンカレジで行われたトランプ米大統領とプーチン・ロシア大統領の首脳会談を受け、今年中にウクライナ問題が政治的に解決されるのでは、との期待が高まった。しかし、米ロ首脳の和平案をウクライナと欧州が拒否。戦争は激しさを増しており、2026年も続く可能性が極めて高い。

 ▽米大統領の変心

 トランプ氏は、戦争を単に「凍結」するだけでは不十分で、包括的な最終決着が必要だとするプーチン氏の立場に同意した。両大統領はウクライナ和平の最終案として、(1)ウクライナの中立的地位(2)ルハンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャ4州に対するロシア支配の承認(3)ロシア、ウクライナ双方の安全の保証(...

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