
会談のため米アラスカ州アンカレジのエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地に到着し、握手するロシアのプーチン大統領(左)とトランプ大統領=8月15日(ロイター=共同)
8月に米アラスカ州アンカレジで行われたトランプ米大統領とプーチン・ロシア大統領の首脳会談を受け、今年中にウクライナ問題が政治的に解決されるのでは、との期待が高まった。しかし、米ロ首脳の和平案をウクライナと欧州が拒否。戦争は激しさを増しており、2026年も続く可能性が極めて高い。
▽米大統領の変心
トランプ氏は、戦争を単に「凍結」するだけでは不十分で、包括的な最終決着が必要だとするプーチン氏の立場に同意した。両大統領はウクライナ和平の最終案として、(1)ウクライナの中立的地位(2)ルハンスク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャ4州に対するロシア支配の承認(3)ロシア、ウクライナ双方の安全の保証(...
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