UNRWAの清田明宏保健局長
 UNRWAの清田明宏保健局長

 パレスチナ自治区ガザで停戦が発効した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は、人道危機が「大幅に改善されるまで戦争は終わらない」と強調。餓死者も出た2年間の戦闘で「国際社会は人道支援に失敗した」と指摘した。停戦維持と物資搬入拡大のため、国際社会による監視が必要だと訴えた。(エルサレム共同=菅野麻衣子)

 ―現状をどう見るか。

 「ようやく停戦となり戦闘行為は止まった。だが、ガザへの物資搬入量は全く足りず、人道状況を見ると戦争が終わったとは言えない」

 ―イスラエルは物資を積んだトラックの入域を1日当たり600台認めたが、一時、半減するとも伝えられた。

 「600台分の物資搬...

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