記者会見する連合の芳野友子会長=23日午後、東京都千代田区
 記者会見する連合の芳野友子会長=23日午後、東京都千代田区

 連合は23日に公表した2026年春闘の基本構想で、実質賃金の上昇を重視する姿勢を打ち出した。近年の春闘では高い賃上げ水準を保ちながらも物価高を上回れず、実質賃金はマイナス傾向。傘下の労働組合内でも大手と中小企業の格差は深刻で、是正と底上げが喫緊の課題となっている。就任したばかりの高市早苗首相が「労働時間規制の緩和検討」を指示し、連合は働き方改革に逆行していると猛反発。政労使協調の先行きは不透明な情勢だ。

 ▽要求維持

 「数値を掲げるだけでなく、その実現にこだわる」。連合の芳野友子会長は記者会見で「中小がまだまだ低く格差も広がっている。是正にしっかりと取り組む」と強調した。

 芳野氏が会長に就任し...

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